起業家というと、カリスマ的な存在で、みんなをぐんぐん引っ張っていく印象がありますよね。一方の私は、時と場合によってかなり内気で、自己主張よりも周りとの調和を優先する性格。そんな性格の人に起業なんてできないんじゃないか、とずっと不安に思っていました。
そんな私が3日間で起業するという、あのStartup Weekendにチャレンジしました。その体験を元に、自信がない初心者こそ持つべき心得をまとめてみました。
1.不安でもなんでも、とにかく参加しよう
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Startup Weekendのホームページを見ると、過酷なスケジュールや高い実績をお持ちのコーチ・審査員に圧倒されてしまうもの。「起業の経験なんてないし…」「特に使えるスキルなんてないし…」と更に自信をなくしてしまう。しかし、その恐怖に絶対に負けてはいけない。良くも悪くもいい経験にはなるし、どんなに辛かったとしても長い人生のたった3日間。「参加するかしないか」は一切考えずに、予定が合うならとにかくその場で申し込みをしよう。
2.最初のピッチは絶対にするべき!
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Startup Weekendはまずビジネスアイデアの1分間ピッチから始まる。全くの初心者の場合、「1分間ピッチなんてやってことない!」という人が多いと思う。だからこそ、この場でチャレンジするべき。ビジネスアイデアといっても、実際に進めていくことになったら自然と形は変わっていくもの。具体的な部分が全く固まっていなくても、とにかく自分のアイデアを発信しよう。どうしても何もない、という人は自分を売り込むピッチでもOK。この最初の難関さえ突破できれば、残りの3日間を過ごす上で欠かせない少しの自信がつくはず。
3.ありのままの自分でチームを組もう
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チームを組む時に特に大切なのは、自分のありのままの素顔を見せること。「起業」というとどうしてもガツガツしているイメージが強いが、そういう性格でない人でも真の自分をアピールするべき。私の場合、素直に「みんなの意見を吸い取りながらチームで進めていきたい」「ガツガツした性格じゃないから、みんなと協力していくことを重視したい」などありのままの自分を出した。人はアイデアの良さだけでなく、相手の人格を見て寄ってくるもの。私のアイデアに集まってくれた人も「性格が合いそうだったからこのチームに決めた」「私のアイデアも聞いてくれそうで、一番面白そうだったからこのチームにした」と言ってくれた。自分の価値観や性格に共感して寄ってきてくれた人とはその後もうまくいきやすい。
ただ、「自信がない」「よくわからない」とネガティブなことだけで終わるのではなく、「自信はないけど、やる気はある」「よくわからないからこそ、チームワークを大切にしたい」などポジティブな要素を入れよう。
4.目で聞くことがすべての基本
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「話を聞く時はちゃんと相手の目を見なさい!」というのは小さい時からよく言われてきたこと。もちろんマナーとして「あなたの話を積極的に聞いているよ」とアピールする上で大切だ。でもそれ以上に、相手を見ながら話を聞くことで、相手の本心が見えてくる。「あっ、なるほどね。」と口では言っていても、眉をひそめて顔を傾けている。明らかに納得している様子ではない。そういう人に対して、「〇〇はどう思っているの?」と聞けるようになれば、チーム全員の意見が尊重されるようになる。内気思考で話すのが苦手な人は、まずは目で聞くことに特化しよう。人の話を聞くことは意外と見落とされる、立派なスキルだ。
5.たくさんの出会いを大切にしよう
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自分が内気でも、Startup Weekendに参加する多くの人は社交的。どんどん話かけてきてくれるので、1人1人との会話を大切にしよう。また、コーチや審査員の方もみんなとても親切。起業家の卵の卵のような参加者を精一杯サポートしたいと思っているからこそ来ている方々だ。貴重な意見やアドバイスを受け取ったら、今後に活かしていこう。チームの仲間とのつながりも大切に。一緒に起業を進めていく上での相性の良し悪しはあっても、将来起業を考えている仲間は心強い味方。Startup Weekend後も連絡を取り、互いを刺激し合える存在になろう。
Startup Weekendは予想以上にたくさんの学びを私にくれました。だいぶ長い間参加をためらっていましたが、今回思い切ってチャレンジして本当によかったです。そして私みたいに自信がなくて参加をためらっている方。絶対に大丈夫です!一生に一度だと思って、是非参加してみてください。