20代で起業した実業家の苦難3選
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「20代で起業ってできるの?」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。経験もスキルも資金もない。でもそんな不利な状況でも起業に成功している若手起業家は大勢います。その人たちがどんな苦難に直面し、それをどう乗り越えてきたのか。若手起業家の実体験をみてみましょう。


1.米良はるか氏

米良はるか氏
出典:現代ビジネス

大学院在学中に日本発のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を立ち上げる。「誰もがやりたいことを実現できる世の中を」というビジョンのもと、NPO法人や個人がプロジェクト実現のために必要な資金を集められるサービスを提供している。

なにもかもわからない

「最初の2年はものすごく大変だった」と語る米良氏。就職をせずに起業したため、ビジネスの実務的な知識がなく、何もかも自分で手探りをしながら進めていく状態だった。書類のフォーマットなど、細かい部分も全て自らがつくる必要があった。他にも会計やマネジメント方法、営業の仕方や時間管理など、「わからないことだらけだった」という。さらに苦手な仕事ややりたくない仕事もたくさんあり、心が折れそうになったこともあったそうだ。

原動力は達成感と仲間の存在

それを乗り越えられたのは「自分の手がけている仕事がなにがしかの成果につながった」という達成感と日本人史上最年少で参加したダボス会議で、社会問題に取り組む人たちとの出会いがあったから。「みんな自分を信じて、実現したいことに対してできる限り、精一杯取り組んでいた。」そういう仲間に出会ったことで、悩みや苦労が吹き飛び、前向きな気持ちになったと振り返る。


2.村上太一氏

村上太一氏
出典:DIAMOND IT & BUSINESS

成功報酬型求人情報サイト「ジョブセンス」で知られるリブセンスを立ち上げる。2011年12月、25歳の時に市場最年少で株式上場を実現。

人が集まらない

ビジネスコンテストでの優勝をきっかけに起業を実現した。しかしサイトを作っても誰も見てくれなかったという。「サイトさえ作れば全てうまくいくと思い込んでいた」だけに、ショックは大きかっただろう。特に「1年目は恐ろしく大変だった」と語る村上氏。人材もスキルも資金もないなかで、いかにサービスを知ってもらうか。それが最初に立ちはだかった壁だった。

「何かを変えないと”陸地”は見えてこない」

そこで村上氏はページビューを増やす方法を研究し始めた。「アルバイト」などの言葉が検索された時に、サイトが見つかりやすいようにすると同時に、採用が決まった時に初めて企業に利用料が発生し、求職者には就職祝い金がもらえるという両者にとって魅力的なサービスを工夫した。こうした調整が大きな成長を可能にした。


3.秋好陽介氏

秋好陽介出典:Nifty

日本発のクラウドソーシング事業「ランサーズ」を27歳の時に設立。「時間と場所にとらわれない新しい働き方を創る」という経営理念のもと、働き方の改革に取り組む。

クレジットカード会社に協力してもらえず

創業からサービスを実際に立ち上がるまでの8ヶ月で最初に立ちはだかった大きな壁は、クレジットカード会社の協力が得られなかったこと。仕事の受注者と発注者の間でのお金のやり取りにクレジット機能が必要不可欠だったのに、前例のないサービスだったため、決算代行を取り扱うことができない、と言われてしまったのだ。

”なぜこの事業を始めたのか”という原点の想い」を大切に

そのトラブルを乗り越えるために、秋好氏はカード会社の担当者に「日本の新しい働き方を創る」「有能な個人を活かせるようになる」など、細かい計画を示しながら必死にプレゼンをした。その結果、担当者の共感を得ることができ、カード決済ができる方法を一緒に考えてもらえるようになった。


20代で起業をするとき、トラブルがあったり壁にぶつかったりするのは当たり前。成功を手にした若手起業家の方の実体験をみてみると、それが痛いほどわかりますね。困難を乗り越える方法は様々ですが、「絶対にあきらめない」「つらい時でも行動する」ということが必要なのではないでしょうか。言葉にするととても簡単なことのように感じてしまいますが、このような強い精神力は成功に必要不可欠なのだと思います。

 

参考サイト
岡村製作所:誰もがやりたいことを実現できる世の中に
SankeiBiz:挑戦者と双方向で目標や夢実現 READYFOR・米良はるか社長
日本の人事部:株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上 太一さん
Amateras:Vol.06 ランサーズ株式会社 代表取締役社長 秋好 陽介 氏

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