「はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術」 著者:マイケル・E・ガーバー
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【要約】
スモールビジネスを経営する上では、「起業家」「マネジャー」「職人」の3つの人格をバランスよく発揮しなければうまくいかない。多くの経営者は職人に偏っているため、事業が自分一人でやっていけない規模に成長したころに失敗する。
成功へのカギは、収益を生み出す仕組みを作り出すことである。その仕組み自体を売っているのがフランチャイズビジネスであり、これを真似すると良い。収益を生み出す仕組みは、誰がやってもうまくいくように作らなければならない。
事業の試作モデルを作る上での基本的なルールは、「イノベーション」→「数値化」→「マニュアル化」である。事業発展プログラムの7つのステップを経ることで、事業の試作モデルはより完成に近づく。
ステップ①事業の究極の目標を設定する
ステップ②戦略的目標を設定する
ステップ③組織戦略を考える
ステップ④マネジメント戦略を考える
ステップ⑤人材戦略を考える
ステップ⑥マーケティング戦略を考える
ステップ⑦システム戦略を考える
【感想】
全編を通し具体例が多く、理解しやすいつくりだった。事業を作る上での考え方、やり方を解説した本である。だが、まだ全く事業を始めていない身としては、ピンと来ない部分も多かった。例えば、マーケティングの際に顧客の情報を集めることが必要なのは理解したが、具体的にはどうやるのか。
職人的な仕事がしたくて起業をし、失敗する経営者は実に多いだろう。
仕組みを考えることは大変で、答えのなかなか見つからない(無いかもしれない)ことだから、つい職人的な仕事に逃げてしまうことはあるかもしれない。だが仕組みこそが事業の一番大事な要素だということを忘れず、常に最善を求めて考えるべきだと感じた。
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紹介者:U25スタートアップ起業塾 塾生 N.S