『The Amazon Way; 14 Leadership Principles Behind the World’s Most Disruptive Compan』
著者:John Rossman
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【本の内容】
Amazonでかつてプロジェクトのディレクターをしていた著書が Amazon勤務中に学んだリーダーシップのスキルをまとめた一冊。
-顧客に執着する
-行動を重視する
-高品質にこだわる
など、Amazonのリーダーたちにいつも教え込まれている心得や、 どのようにしてAmazonの文化が築かれ、保たれてきたかが書いてある。
ジェフ・ベゾスの哲学も多く紹介されている。
例えば: -後悔をできるだけ少なくすることを基準にする
→ベゾスが仕事を辞めて起業を考えていたとき、当時の上司に本当に退職してもいいのか48時間じっくり考えたほうがいいと言われた。そのときベゾスは自分が80歳になったときのことを想像したそう。「80歳になったとき、今起業しなかったことを後悔するだろう」と思い、退職を決めた。「ボーナスがあと少しでもらえるときだったけど、ボーナスという短期的な利益に惑わされずに、長期的にものごとを考えれば正しい選択をすることができる」と語っていたそう。
【個人的な感想・学び】
-統計を基に全てを考えるプロジェクトの成功度やミスが起きた原因・タイミングなど、数字を見れば会社の「体調」がわかるとあった。Amazonでは思いつく全ての事柄に関して統計をとり、その数字が命となっているそう。「判断力で決めるのではなく、データで決める」というフレーズが印象的だった。私は数字や統計が大の苦手なので、今後数字を読み解くスキルを身につけていきたいと思った。
-短期的な結果のために長期的な価値を犠牲にするな 最近ではVolkswagenが不正のソフトを車に搭載していたということが世界に大きな衝撃を与えている。これはかなり極端な例だが、結果をすぐに出したいために近道をしてしまい、それが後から自分たちを傷つけてしまう。常に長期的な価値をどうつくりあげられるかを意識し、それにむかう努力を惜しまないことが重要だ。これは上記にもある「短期的な利益に惑わされるな」ということにもつながっている。
-顧客を 何よりも大切にする 「顧客が何を必要としているのかをみつけ、そこから逆算して物をつくる」という言葉があった。起業の大前提となるのは、自分が提供するつもりの商品やサービスを必要としている人がいる、ということだ。今まで読んできた本の多くもこのことに触れている。当たり前のことのように感じるが、これほど多くの本で言われているということは、それがいかに難しいことなのかを表しているのではないかと思う。
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紹介者:U25スタートアップ起業塾 塾生 Nodoka Saito